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思考の老化を防ぎましょう

中高年になると思考パターンが固定化して、柔軟な考え方を受け入れにくくなります。これも更年期障害の特徴の一つで、脳の前頭葉の老化によるものです。厄介なのは、それを本人が自覚できず、知能テストなどでも測れないこと。周りは「頑固じじい」「老害」と疎ましく感じているのに、本人は「自分が正しい」と信じているので、意見もやり方も変えません。

更年期に始まる老化型思考

思考パターンが固定化してしまっているのに本人は気が付きません。認知症の人が自分の症状に気がつかないのと似ています。柔軟性がなくなり一途に自分の考えに固執する「前頭葉老化型」の思考パターンは、いわゆる「頑固じじい」。若者からは「時代遅れ」と馬鹿にされても気が付きません。

軽度の認知症患者の中には高いIQを維持している人もいて、相手の話を完全に理解して瞬時に正しい判断ができるのに、少し前に聞いた事柄については忘れてしまっていることがあります。更年期に思考が固まってしまっている人の中には、同じように、目の前にある情報からしか考えられず、過去の情報との比較検討ができない人がいます。老化型の思考パターンには、このような軽度の記憶障害型のものもあります。

更年期の思考の老化には、「前頭葉老化型」と「軽度記憶障害型」のふたつがあります。

思考の老化は晩節を汚す

かつての、年功序列型のシステムの中では、どんなに「部長」がボケていても許されました。部下は、「部長の言うことだから仕方がない」「やりたいようにやらせるしかない」となり、思考の老化はあまり問題になりませんでした。「偉い人のやることが絶対」という意識もあり、それで失敗しても降格されることもありません。しかし、今の世の中では、発想の古い上司は無用の長物となります。降格されたりリストラされたりということが現実に起こりえますので、注意しなければなりません。

かつては、「経営の神様」と騒がれたことのあるような経営者の中にも、高齢になって舵取りを誤る人が少なくありません。若い頃には時代に先駆けたビジネス手法で会社を急成長させたのに、ある年代以降は若い人の意見を聞き入れることもなく古い手法にこだわり、お山の大将として君臨した挙句に経営危機を招いてしまう。そういうことは、しばしばあるものです。思考の老化により、それまで築き上げた業績を最後に壊してしまっては残念です。

思考の老化は「晩節を汚す」ことにもなりかねません。柔軟な思考を持つように意識して、自己チェックする必要もあるでしょう。